2007年にNHKのBSで放送されていた中国のTVドラマ「北京バイオリン」。毎週見ていました。いいドラマでした。泣けました。 エンディング・テーマは韓国ロック界の重鎮 “부활(BooHwal・復活・プファル)“ の「美しい事実」というバラード。映画「私の頭の中の消しゴム」の挿入歌にもなりました。 부활(BooHwa) - 美しい事実 / 아름다운 사실 (中国語バージョン) この名曲を見事に歌い上げているのが、”BooHwal” の8代目ボーカルにして掲題の主 ”Green Face” こと “정단 (Jeong Dan・チョンダン)” です。 で、今回のお薦めが、そんな彼のジャジーでソウルでアコースティックな2ndソロ・アルバム。2011年の作品。 全体を通して近年のアコ系アメリカーナを想起させるアンサンブルとなっていて、洗練された非常に心地よいサウンドです。 しかし、何より素晴らしいのは、やはり唄心が満ち溢れたボーカルでしょう。圧倒的な歌唱力と豊かな表現力。あまりの見事さに、もうため息しか出ません。 上述の”美しい事実”も3曲目でセルフカバー。オリジナルは壮大なロック・バラードですが、こちらでは落ち着いたジャズ・バージョンでしっとりと聴かせてくれます。 ・iTunes 美しい事実 (Acoustic Live)ー Jeong Dan with BooHwal & Tree Bicycle 因に、彼は本作において、アコースティック・ギターの演奏、プロデュースもこなしています。 朝鮮民謡「アリラン」を今風にカバー(ギターも巧い!)。 しかしまあ、韓国音楽シーン。ますます耳が離せません。 何年か前に、某CD屋を徘徊していた際、ラテン・コーナーで見つけました。中古で。箱の顔写真に惹かれ、何の予備知識もないまま購入。 いい顔してるなあ…と。美人だとか、そういうことではなく。 加えて”シモーネ”って響きもいい。なんかそういう映画あったよなーと。アル・パチーノの。見てないけど。あれは”シモーヌ”か。 ちなみに、ボックスセットをジャケ買いしたのは、後にも先にもこれだけです。 家に帰ってから調べてみたところ、ブラジルにおける所謂、MPB期の女性ボーカリストでした。 アストラッド・ジルベルトとか、ガル・コスタとか、に比べると随分日本での知名度が低いようですけれども、作品の方は負けず劣らず素晴らしいです。 尚、どれもリマスタリングされていて、マスタリング・エンジニアのクレジットには、”Carlos Savalla e Luigi Hoffer" とあります。 音いいです。 3/11/2013
ERIN MCKEOWN『Sing You Sinners』
ジャンゴ・ラインハルトの影響を受けていると公言するオルタナ・フォーク・ロック・シンガーによる、アメリカン・スタンダードのカバー集。
マヌーシュ・スウィング に USインディー の風味を少々。相容れなそうなものが、見事にいい感じで混ざっていて、これは珍しい… …いや。珍しいかどうかは実際のところどうでも良くて、ともかくもこれは、大変素晴らしいジャズ・ボーカル作品です。 彼女のホームページ で全曲フル試聴できます。 小粋なアンサンブルと、軽やかで心地よい唄声。 季節の変わり目に、是非どうぞ。 2/11/2013
OHANNA IIVANAINEN & 1N『Outoja Maita』
先日、フィンランドの音楽ばかりを取り扱っている “o-moro" というショップで買いました。
生まれて初めて聴く、フィンランド語で唄われるアコースティック・ポップ。 とても新鮮です。 一曲目に収録の”Perillä”
尚、このCD。盤面が黒いので驚きました。
生まれて初めて見る、黒い盤面のCD… というわけで、グラビア載せときます。 2/8/2013
ELIZA GILKYSON『Beautiful World』 米カントリーやブルーグラスが土台になっているサウンドで、しかし土臭すぎず、そして、さりげなくポップな旋律に、アメリカ南部の哀愁が漂う。 そんな音楽は、かなり好みです。 トラディショナルとコンテポラリーの間にある、あるポイントを突かれると、もう…たまりません。 テキサスはオースティンのイライザ・ギルキスン。彼女が2000年以降、”Red House Records”からリリースしている作品群はどれも、そういった意味で、ことごとく絶妙。 中でも、2008年に発売された掲題の品は一推しです。 1曲目に収録の”Emerald Street” を弾き語り。
行って参りました。
オーディエンスの”合いの手”を狙って作られたに相違ないであろう心憎い楽曲が連発され、合唱、合唱、また、合唱。 誰もかれもが大喜び。大変な盛り上がりようでした。 ヘイ!
それにしても、トランペットを吹いてた女子(下の動画でも吹いてます)が、正式メンバーではなくサポート要員だというのは意外です。
12/9/2012
TOMMY EMMANUEL『Only』
現役のアコースティック・ギター奏者としては世界一の腕前ではないか、と言われているトミー・エマニュエル大先生の最高傑作。だと思う。
これがギター1本で演奏されているというのは、驚異的です。 しかし、この人の作品の魅力は、寧ろオリジナル楽曲の旋律にこそあるような気がします。 本作は全曲オリジナルで、ギターなんか弾かないし、上手下手も分からない、という人たちもウットリしてしまうような美旋律が目白押し。 少し無茶な例えですが、ジョージ・ウィンストンや、ヨーロピアンな時のキース・ジャレットなんかのピアノ作品から感じられるような、透き通るような哀愁が堪らない極上のギター・インストルメント作品です。 尚、写真の品は、14曲入りの2001年盤なのですが、現行盤はリマスター&ボーナストラックが追加された19曲入りの2009年盤です↓。
暖房ぬくぬくの部屋で静かな夜を過ごされたい方、是非どうぞ。
2012.10.06(土) 渋谷duo music exchange
― Tommy Emmanuel 東京公演 - 2か月も前の話になりますけど、見てきました。彼のライブに行ったのは2009年、2010年に続いて3回目です。 渋谷duoに行ったことある人なら分かると思いますが、会場の構造上、後方からの立ち見は、場所によってですが、非常にステージが見えにくい。 で、ワタクシ、運悪く、殆どステージが見えない場所に居たため、なんとも感想の述べようがありません… まあ、聴いてた感じでは、素晴らしい演奏でしたが…
こんな楽しげなステージを目の前にして音だけとは…涙
金返せ~ 11/5/2012
OLIVIA PEDROLI『Hiver Nomade(冬の遊牧民)』
大好きなスイスのシンガー”Olivia Pedroli ”がサントラを担当しているインデペンデント映画『Hiver Nomade(冬の遊牧民)』の予告編。
羊飼いの移牧を追ったドキュメンタリーだそう。 3頭のロバ、4匹の犬、そしてモコモコな800頭の羊と共に歩む600キロ! うう…見たい。 今年9月、”なら国際映画祭”で上映されたらしいです。 日本での上映はこれっきり、などといったことになりませんように。 + + 追記:2013/12/05 このサウンドトラックが、2013年度スイス映画賞で”作曲賞”にノミネートされていたようです(惜しくも受賞ならず)。 + + 「Hiver Nomade(冬の遊牧民)」の公式HP http://www.hivernomade.ch/ サントラはBandcampでダウンロード販売中。 ROXY MUSIC結成40周年記念10枚組BOXセット。 全オリジナル・アルバム(×8枚)に+シングルB面曲や未発表音源を収録したボーナスディスク(×2枚) Disc 1: Roxy Music Disc 2: For Your Pleasure Disc 3: Stranded Disc 4: Country Life Disc 5: Siren Disc 6: Manifesto Disc 7: Flesh And Blood Disc 8: Avalon Disc 9 & 10: Bonus Disc セクシー・グラビア、載せときます。 10/12/2012
FRANCIS LAI『Le Passager De La Pluie 』 昨晩、「雨の訪問者」って映画を見ました。家にサントラのカセットがあるので、曲は昔から馴染みがあるのですが、映画を見たのは初めてでした。 原題:Le Passager de la Pluie 監督:ルネ・クレマン 出演:チャールズ・ブロンソン,マルレーヌ・ジョベール,ジル・アイアランド 製作国:フランス 製作年:1970年 ヒロイン役のマルレーヌ・ジョベールって女優さんがお色気サービスしすぎ。 ルネ・クレマンって監督はヘンタイに違いなでしょう。 フランシス・レイのスコアが素晴らしすぎます。あらためてCDを探したところ、入手可能なCDは下記3種類。 1992年-DA盤 1995年-日本盤 2003年-US盤(コレが欲しい) どれも廃盤。中古CDが3000円程度。
どうすっぺ。 |
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