平成31年〜令和元年 私的な年間ベスト・アルバム
Album of The Year 2019 大変おめでとうございます (画像クリックで拡大&タイトルが表示されます) 12/27/2017
年間ベスト・アルバム 2017平成29年度 私的レコード大賞 The Best Albums of 2017 大変おめでとうございます! (画像クリックで拡大&タイトル表示されます) 【洋楽ロック&ポップス】 【ジャズ&ワールドミュージック】
「Came Rain」*Track 1。両耳に吐息交じりに歌いかけるという、なにやらマニアック路線なPV。真ん中にいるのはメンバーのネッド氏。終始恍惚の表情です 笑 The Cabin Project / ザ・キャビン・プロジェクトは、女性ボーカル2名と、楽器担当の男性2名からなるベルギーのユニット。 - member - Kira Skov (vocal) Marie Fisker (vocal, guitar) Oliver Hoiness (guitar) Ned Ferm (Sax, Flute, Keyboard) 画像の品は、ダニエル・ラノアとの仕事で知られる敏腕エンジニア MARK HOWARD と共にカナダの森の中(の家)で2013年に録音され、2014年にリリースされたアルバム。 アシッド・フォークを思わせる冷やかで幽玄なアンサンブル。浮遊感漂うフィードバック・ギターや、ミニマルなエレクトロ・トラックと絡み合うサックスetcにはフリージャズな一面も。そして、時に子守唄のような優しく、時に呪文のように怪しく囁くツイン・ボーカルが本当に素晴らしいです。 ボーカルの二人は元々、それぞれベルギーでは人気のシンガーのようで、2007年にJohnny CashのトリビュートTV番組でデュエットしたのをきっかけとして、年月を経て今回のプロジェクトへと至った模様。各々のソロ作品も良さそうです。要チェックですな。 1954年の西部劇『大砂塵(Johnny Guitar)』の主題歌「Johnny Guitar」のカバー *Track 4。オリジナル歌手はペギー・リー(PEGGY LEE)。原曲のイメージもしっかりと残しつつの大胆なアレンジ。お見事です。 6/21/2015
Cariad Harmon「Cariad Harmon」2014ニューヨークをベースに活動するイギリス生まれのアコ系SSW「Cariad Harmon」の2ndアルバム。 ホームページの釣書を見てみると、トレーシー・チャップマン、ボブ・ディラン、キャロル・キングなどに影響を受けているようです。 ローリング・ストーン誌で「Like Joni Mitchell and Norah Jones...(ノラ・ジョーンズやジョニミッチェルのような〜)」と紹介されたことに関しては、Facebookページに「but what Cariad Harmon is doing is uniquely her own(しかしハーモンがやっていることは彼女独自のものである)」とあるので、不本意なのかも(笑 ボブ・ディランやキャロル・キングの成分は感じるし、ノラ・ジョーンズとジョニ・ミッチェル、という例えも的外れではないな、と思います。ただ、そんな誰それのエッセンスが〜という話は抜きにしても、とにかく曲がいい。旋律に優しいフックを効かせるセンスが本当に冴えていると思います。 じんわりと静かに沁みてくるフォーク・ポップ集。梅雨時の読書のお供にでも、如何でしょうか。 世の中はお疲れぎみの印象ですので、頗るバブリーな作品について。 これがリリースされた1991年といえば、日本ではバブルの崩壊が始まった年ですが... "プラネット3" というユニットのアルバムです。原題は長いですが、邦題はシンプルに「プラネット3」。 メンバーは、 ジェイ・グレイドン(ギター、キーボード) グレン・バラード(キーボード) クリフ・マグネス(ボーカル、キーボード) 3人とも裏方の作曲・プロデュース・スタジオミュージシャンとして見事な経歴を持っていますが、細かい釣書は... 興味があったら検索してみてください(笑)。ともかく、これはそんな売れ売れのソングライター3人が寄ってたかって作った美メロ満載の傑作ハードポップです。*ハードロックではないとこがミソですね。 こちら(↑)は、チャーリー・シーン主演映画『ネイビー・シールズ』で使用されたパワーバラード「I Don't Want To Say Goodnight」。 (↑)の「I Will Be Loving You」は、発売当時リーバイスのCMで使われていました。聴いたことある!という方も多いのではないでしょうか。 因みに、以下は2002年のリイシュー盤。こちらには上述の「I Will Be Loving You」は未収録。代わりに「Dreamers」という曲が入っています。 ではまた 12/16/2014
私的アルバム・オブ・ジ・イヤー(2014年)
年末になると雑誌などでよくやってるアレの個人版(通称オレミー賞)。
師走。ひとりこの選考に興じる音楽ファンは結構多いはず。 この作業をすると、今年は米国ものが多いなとか、ジャズが無いなとか、一見どうでもよさそうで本当にどうでもよいことを色々と総括できます。 こういうのが楽しいっていう人も周りではめっきり減りましたが、1990年代は、年末に友達と音楽雑誌を持ち寄って、今年は何が良かったとか、何がダメだったとか、そういう話で盛り上がっていました。 最近は音楽の話題といっても、音楽が売れない理由とか、どうしたら売れるかとか、そんな話が多いような気がします。 僕はもっと音楽そのものの話がしたいなと。 という思いも込めましての、今年のお気に入り15枚です。 ジャンルは色々。アルファベット順です。
会場全体が温かで優しい空気で満ちあふれた、そこにいる全ての人が一体となっているかのような、稀に見る素晴らしいライブだったと思います。
何しろお客さんたちが素晴らしい。絶妙なタイミングで喝采と歓声を捧げ、ステージを盛り上げます。客席から御大ボブ・ディランを支え、可能な限り最高のパフォーマンスをして貰おうという清々しい気構えを持ったファンが大勢いるように感じました。恐らく、どこでどう間の手を入れれば盛り上がるのかを熟知しているであろうコアなファンの方々が、あちらこちらで先導していたのでしょう。 ボブ・ディランもそんな客席の雰囲気に全力で答えようとしているようでした。ドスッと重く響く深い声で、丁寧に丁寧に言葉を紡いでいく。歌とも朗読とも言えぬ、往年の歌唱とは全く異なる老齢にしてこそ可能となったスタイル。声について「嗄れた(しわがれた)」という表現がありますが、顔のシワにその人の人生が刻まれているように、御大の声にもまた彼の人生が刻まれており、その偉大なる足跡が音となって会場中に降り注いでるかのようでもありました。 そして、カントリー, ウエストコースト・ロック を基調とし、時にスワンプし、時にジャージーに極上のアンサンブルを奏でるバンドの面々。時折、御大の顔を覗き込むように気にかけながら演奏している様子の微笑ましさ。そんなバンドメンバーたちのボブ・ディランに対する有り余る敬意と思いやりが表れているかのような温もりのあるサウンド。何とも言えず心地よく穏やかな気持ちにさせられました。勿論、それはPAのエンジニアリングが素晴らしかったということでもあるでしょう。バンドの音はやや控えめに、御大の声やハーモニカを盛大にフューチャーした音作りも絶妙でした。 具体的なライブの内容については、菅野ヘッケル氏によるライブレポートを読んでいただいた方が良いと思います。ボブ・ディランのライブを数えきれない程体験した氏をして「奇跡だ」と言わしめる場面がいくつもあったようです。そして、「今夜は最高の夜になった。」「今夜のコンサートは、記憶に残る一夜だった。」とも。全くその通りだと思います。 “ボブ・ディラン 2014年4月7日 Zepp DiverCity第6夜ライヴレポート by菅野ヘッケル” 今後、「今までで一番良かったライブは?」と聞かれたら、『2014年のボブ・ディラン!』と言うことになるかもしれません。
オススメの本↓
「グリニッチヴィレッジの青春」著:スージー・ロトロ, 翻訳:菅野 ヘッケル
先日、『愛を弾く女』というおフランス映画を十数年ぶりに再観しました際、以前は何となく聞き流していたサウンドトラックに耳を奪われました。エマニュエル・べアール演じるカミーユというヴァイオリン奏者とその仲間たちが演奏している音楽が、どれもとんでもなく素晴らしいなと。
ヴァイオリン、チェロ、ピアノ、のトリオで奏でられる楽曲群。ノスタルジックでありながら、現代音楽的な冷ややかさもあり、分かり易いかと思えば破天荒。ゆったりとして心地よいかと思えばスリリングに迫って来もする! こいつはヤバイぜ!! 早速、Amazon でサウンドトラック盤を探してみますと、あっさりと見つかりましたが、サブタイトルに「ラヴェル 室内楽作品集」とあり、ここで初めてクラシック音楽であることを認識した次第です。映画の中で言ってたような気もするけど... ハハ なーんだ、ラヴェルって有名じゃん! さて、クラシック音楽であれば、より良い形でそれらが収められているアルバムが他にある筈。というのは、「CDの買い方マニュアル」に書いてありますので(嘘)、当然のようにそれを探してみましたところ、ございました。 『ラヴェル:室内楽作品集&ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ』
録音:1973年, ジャン=ジャック・カントロフ(ヴァイオリン), ジャック・ルヴィエ(ピアノ), フィリップ・ミュレ(チェロ)
サウンドトラック盤に収録されている全曲プラスαの2枚組!しかも、演奏者はサウンドトラック盤と同じ方々。 『愛を弾く女 - デラックス・エディション』と言っても過言ではない充実の内容となっております。 〜愛を弾く女 - 予告編〜 尚、映画の方も、個人的に心の名作です。 まだご覧になっていない方は、是非。
19年も前に買ったCD。。随分と久しぶりに聴いてみて、あらためて凄くいいなと思いました。 もはや記憶が定かではないのですが、クロスビートという洋楽ロック雑誌で褒められていたのを見て買ったのだろうと思います。詳細はネットで検索、なんてことを自分はまだしていなかった当時ですので、得体が知れない存在のまま、聴いていました。そんなCD山ほどあります。あの頃は、海外インディーズの輸入盤なら、それが普通でした。 でも、今日、あらためて検索。 オフィシャルサイト的なものは見当たらないものの、Wikipedia でいとも簡単にディスコグラフィーもバイオグラフィーも掴めてしまいます。あまりの容易さに、泣けてきます。本人たちが運営しているらしいFacebookページもあります。SoundCloudもあります。 (こんなご時世。ライナーノーツなんて... と言いたくなる気持ちも良からなくはないですね。。) オーストラリアのチェンバーポップバンド。所謂ギターポップ系と言った方が話が早いかも(1stはラフトレードから出てるし)。曲調は全体的にメロウで、歌声は幾分渋く、でも爽やか。サウンドはカラッと軽快。とにもかくにもグッドメロディー。 1995年の3rd。2010年にリマスター再発されています。 オススメデス。 |
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12 月 2020
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12/25/2019