秋の夜長に、アシッド・フォークはいかがでしょうか。
アシッド・フォークといえばイギリス、だとは思いますが、 今宵はあえてオーストラリアのバンドを。 手持ちのCDの中で、最も静けさが身に沁みる作品のひとつ。 1971年の作品。
…美・サイレント。
動画(ロンドン公演)ほどの大所帯ではありませんでしたが、生オーケストラをバックに轟く美声、迸る美貌… 客席のあちこちから感嘆の呟きやらため息やら。このうえなく麗しいステージでした。
9/7/2012
DANIELA SPECTOR『Hiroshima(広島)』
イスラエルのSSW “Daniela Spector” の 『Hiroshima(広島)』 という曲。2009年に発表された彼女の1stアルバム「Daniela Spector」の2曲目に収録されています。
この動画はどこで撮影しているのでしょうか(黒板やピアノが置いてあるので、音楽室かな)。天井の高い広々とした空間が作り出す、透き通るような残響がこの曲にピッタリです。 ↓はアルバム収録のバージョン
気になる詞の内容ですが、ここで歌詞を拾って、Google翻訳に突っ込んでみたところ、以下のように出ました。
『広島』 広島の白色光 そして、世界 破った方法を紹介しました 白い桜の花 自分自身から自分自身 我々はNzilno 広島の白色光 と皆のための と風の暴動 白魂 水が起こっている あなたが戻って行くことができない 自分自身から自分自身 我々はNzilno 広島の白色光 と皆のための 広島の白色光 そして世界 …。意味はよく分かりませんが、大好きな曲です。 7/2/2012
GUMMY(거미, コミ)『Unplugged』
韓国で人気のR&Bシンガー"GUMMY(거미/コミ)"がアメリカで録音したセルフ・カバー・ベスト。2006年の作品
ジャズグループ”Fourplay”のベーシスト”Nathan East”によるジャズとR&Bの中間をいく洗練されたアレンジ。そこに韓国語の唄がアメリカに全く媚びることなく乗っかります。 本場アメリカならではの圧倒的なサウンドと、韓流特有の哀愁。この2つがこんなに格好良く融合するとは正直意外でした。 勿論、彼女のハスキーボイスと歌唱力、そして元々の楽曲の素晴らしさは言うまでもなく。
それにしても、韓国のCDって、廃盤になる率が高すぎる気がします。なんでだろ。
6/25/2012
陳綺貞(Cheer Chen, チア・チェン)『太陽』 台湾のSSW。5枚目のアルバム。 どこか幼さを残しつつも情感豊かな唄声が沁みます。幾分ひんやりとしているというか、落ち着いたアンサンブルもいい感じ。 最近、よく聴いています。 北京語。2009年の作品。
かつて”dEUS”に在籍していた”Stef Kamil Carlens(ステフ・カミル・カーレンス)”がリーダーを務める”Moondog JR.(現”ZITA SWOON)”の1st(…というかMoondog Jr.名義では唯一の)アルバム。
何か薬やってませんか?と問いたくなるようなへナへナとしたボーカルの”ステフ君(と女性ファンは呼ぶようです)”の強烈な個性が迸っている作品ではありますが、サウンドの方も負けず劣らずラリっております。 どんなにメロディアスな曲でも、彼らが演奏すると変態っぽくなってしまうようです。
捻くれたロックが好きな方にオススメの一枚です。1995年の作品。
尚、プロデューサーの”Michael Blair”は、トム・ウェイツの名盤『レイン・ドッグ(1985年)』でガチャガチャしたパーカッションを担当していたのですね...なる程、この2作品、退廃的でぶっ壊れた感じがとてもよく似ています。 6/2/2012
EASTERLY『Probability』
以前に当ブログでも紹介したオレゴンの弾き語りユニット”The Whiskey Priest"ことNoah Hallのバンド。甘酸っぱいメロディーがはじける青春ギターポップです。
メロディーが良い上に、アレンジの風通しもいい感じで絶妙。瑞々しいばかりではなくて、どこか枯れた味わいもあります。カラっと爽やかで、巧いんだけど何となくいなたい。USインディーズならではの魅力が一杯につまった好盤です。 6/1/2012
JEN WOOD『Traveling Through Roots』USインディーズ・ファンの間では知る人ぞ知るシアトルのオルタナ・フォークSSW―”JEN WOOD(ジェン・ウッド)” のカタログが、Bandcampでダウンロード購入できるようになりました。
CDが廃盤になってから後、長らく入手困難だった素晴らしい作品の数々。中でも特に、画像の『Traveling Through Roots』は、抜きん出た傑作でしょう。 優しくミニマルに繰り返されるアルペジオ。トーンを抑えながらも情緒豊かな旋律と唄声。どこまでも美しい哀愁のアンビエント・フォークです。2001年の作品。 6/1/2012
STEVE EVERETT『The Sophia EP』
米ジョージア州はアルバニーのシンガー・ソング・ライターによる4曲入り弾き語りEP。
アコースティックギターの歯切れよいストロークとパンチのきいた唄声で、ポップなアメリカンロックをぐいぐいもっていきます。 ブライアン・アダムス、ライアン・アダムス…音楽性はそんな感じですが、2番煎じな印象は皆無。何故なら、曲がぶちきりに良いから。 EPの方は、今のところ、Bandcampでのダウンロード販売のみのようです。
2011年の作品。
昨年(2011年)、アビイ・ロード・スタジオが80周年を記念して開催したコンテスト”Abbey Road Studios 80th Anniversary Anthem Competition"によって選ばれた8曲が収録されたコンピレーション・アルバム。 900曲を超えるエントリーの中から厳選され、ロンドン交響楽団と共にかの第1スタジオでレコーディングされた楽曲郡。ベースとなっている音楽性は様々ですが、どの楽曲も、ジャンルを超えたクロスオーバーな”アンセム”として叙情的に歌い上げられています。 【収録曲】 曲名 / 作曲者 1. Made of Ghosts / Oliver Chapman & Will Clapson (Cambridge, UK) 2. A Million Stars / Stephen Lindsay(Australia) 3. Ariadne’s Love / Zhangyi Chen(Baltimore, USA) 4. Come Sleep - Daniel Brinsmead(Australia) 5. So Alive, So Clear / Steven Jackson(Manchester, UK) 6. Thank You Eternally / Cyrus Almonde(Guernsey) 7. The Angel / Tina Andersson(Gothenburg, Sweden) 8. The Heart’s Reflection / Daniel Elder(New Jersey, USA) SoundCloud にて全曲フルで試聴可能 B&Wの高音質音楽配信サービス Society of Sound では、24bit/96kHz及び16bit/44.1kHzで配信中(有料)。今のところ、CDやiTunesなどの一般的なリリースはされていないようです。 個人的に一推しの曲”Made of Ghosts”、のメイキング動画 ↓ 無名のアーティスト達に間口を開き、最高のプロダクションと録音環境を提供し、これほどの素晴らしい作品集を作り上げたアビー・ロード・スタジオ。彼らの音楽に対する真摯な姿勢と情熱に脱帽です。
思わず、敬礼したくなります。 イエッサー |
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